1周年

昨夜から体調が悪化したんで今日はおとなしくしとく日。頭がクラクラして腰周辺がダルいぜぃ、典型的な風邪の症状やな。もちろんロード練は休みや。


ネット上をちょろちょろしていると、今日は1月29日やということに気が付いた。忘れてたわぁ、わしの担当する車両が営業を開始してから1周年な日やねん。

当日の早朝、冷える空気を掻き分け駅に到着すると、高らかにホーンを鳴らしながら入駅する車両と、それに乗り込むべく待ち構えている大量の人・人・人。誰もが大きなスーツケースを抱えとるところを見るに、開港一番の海外逃亡者だらけなのやろう。
にしても、当たり前のように機能して走って行く我が車。あちこちの雑誌でもその機能が紹介されとったけど、苦労した部分はそんな表面的性能ではなくて安全性に関わる機能やった。個々の部品の信頼性と、システムとしての信頼性。部品を減らすと故障発生確率は低減するけど、自分を知るためにはセンサーは必需。やから如何に部品を減らすか、信頼出切る物を選ぶか、どれだけ確認試験を行うか。
終電が終わってから始発が走り出すまで続けられる走行試験では、とんでもない条件で走らせることもしょっちゅうやったわ。架線は大丈夫か、車輪はどうやねん、各部の応力は許容値内か。どんな条件でも安全性を確保できると分かった時は感動やったわ。もちろん乗り心地は最悪やねんけどな。
そんな試験を10年間続けた成果が、ホームから溢れ出すような乗客達の熱気に繋がったと思うとつい目頭が熱くなった。


それから1年、細かいトラブルはあったものの30台の車達は自分でもビックリするくらいに順調に稼動しとる。今年の春には大改造が待ち受けとるけど、もう一頑張り。宜しく頼んまっせ。