嫁はんを仕事に送り出して、朝8時にスタート。生駒は快晴で気温も高く、今シーズン初のメッシュ＆ノースリーブジャージにて出撃や。
富雄川沿いを南下して大和郡山を抜け、R24も南下。途中で抜け道を通りながらR169に出て桜井を通過や。風は延々と東から吹いてきていて、三重に向かう身にとっちゃぁ『往きは怖いが帰りはヨイヨイ』な雰囲気満点やった。
長谷寺前
本来ならR166を通って車通りも少なく快適に行く予定やってんけど、間違えてR165を通ってしまい、長谷寺前を通過。トラックの轟音に怯えながら西峠を越えて、榛原からコース修正したわ。R166ってのは快適な道で、道幅も十分で交通量もほとんど無し。路面も綺麗やからバイクのれんしぅにはとってもエエねん。
高見トンネル
登りをいくつかこなして高見トンネルを抜けると、そこはもう三重県や。ここで70kmのアベ26ちょい。眼下に広がる景色を見ながら爽快なダウンヒル開始と行きたいんやけど、奈良とは打って変わってポツリポツリと剥き出しの肩に雨粒が当たるねん。空は明るいから安心して進んだんやけど、下るにつれて雨粒は大きくなる一方。道が平坦になるまで下りた頃には、フロントタイヤの跳ね上げた飛沫が顔面直撃状態で、もちろん全身ビショヌレや。メッシュジャージで風がスースーするし過剰冷却でエンジンもパワーダウン。引き返そうか悩みながらゆっくり進んだわ。
重ーい気分でペダルも重ため、平地のくせに頭の中では『天城越え』が鳴り響いとった。
『 ・・・山がぁ〜燃えるぅ〜♪ 』
『 何があっても、もういいのぉ〜♪♪ 』
引き返し案は右脳に却下された模様。うぅむ、このまま行くしかないか。
道の駅飯高
『道の駅飯高』にて補給をして再スタート。全く止むことのない向かい風の中を30〜35km/hで定速走行。距離が110kmを越えてるっちゅうのに未だ折り返しポイントまで着かず、不安感に襲われとったなぁ。前回通った時はこたやんアニキの先導やったから道は完全にお任せで、ちゃんと覚えてなかったのが痛いわ。この辺りが最も辛かった所、体力的にはまだまだOKやけど気分がのらん。じゃりんこチエに出てくるテツの声で 『こら！さっさと晴れんかい！』 なんてツブした声で叫んでみたんやけど、全然似てへんかって更に辛かった。AUenoさんの『やせ我慢』を思い出して下ハンを握り続けたわ。
R368への入口
飯南町に入り更に進んだ所で、R368への曲がり角＝折り返しポイント到着。さぁさぁ、生駒まで帰るでっ！！
ここからは仁柿峠への上り坂。車1台分の幅の道がクネクネと続いとる。スプロケは39×21T固定で19km/hくらいをキープや。
仁柿峠への上り
山には霧がかかっとって手前のコーナーも薄ぼんやりと見える。耳に入るのは、青々とした葉を雨粒が叩く音と、タイヤが路面の水を切り分ける小さなノイズのみ。ペダルを回し続けるうちに自然と一体化したような錯覚に陥って、たまに聞こえる鳥のさえずりで自分の存在を思い出した。バイクに乗っていて感じられる最高の贅沢を、じっくりたんまり味わった。
頂上には、今は廃村となって朽ちた建物がいくつか。前回通った時は不気味な気分を味わったんやけど、、、今は新しい建物もあるで？ 人が戻ってるんやろか？
仁柿峠
奈良県に入る頃には雨も止み、帰ってきた喜びで嬉しさ満開。路面からの跳ね上げなんぞどーでも良くなってきて、DNAレベルで細胞が笑っているようやった。いつの間にかBGMは『浪漫飛行』に変更されて、大声で歌いながらのダウンヒル。
下ハンを握って快調に飛ばしているうちに、いつの間にやら天候は晴れてきた。追い風にも助けられてグングンと心地よいスピードで曽爾村に突入や。栂坂峠（つがさかとうげ？）の登りには苦しめられたものの、榛原までの約60kmはあっという間に過ぎてもた。
この間、いや、それどころか往きの菟田野近辺から帰りの榛原まで100km以上、意味のある信号は全く無し。道幅は広いし対向車もほとんど無いから、追い抜いていく車も反対車線まではみ出てパスしてくれるねん。排ガスの熱気やら抜き去るダンプの横風とか、そんなストレスに繋がるかけらもスの字も無いわ。大阪の雑多な街中を走るのに比べてここは天国やなぁ。大都会を走るタニムラ練に行く気力は薄れてきたかもしれん。
ま、補給箇所が少ないっちゅうのが欠点っちゃぁ欠点かな。
桜井まで辿り着いたら、来た道をそのまんま。時刻は17時前で太陽もまだまだ元気いっぱい。じりじりと肌を焦がしながらもZONEまで快調なペダリングを続けたわ。
かなりの距離を走ったけど、そんなに疲れてない気がしてん。昔は最後の方でバテバテになってたけど、今回は『あと30km走れ』とか言われても平気で行けそうな感じ。絶対的なスピードはまだまだやけど、持久力は戻ってきたのかもしれんなぁ。225.4kmのアベ29.2km/h。
