夜中のジョグ

夜中とは言えまだまだ暑いこの季節。爽快な汗を流しつつ街を駆け抜けていると、住宅街の隅にポツリ・畑の木の下にポツリ、愛の言葉を交わしている若者達発見や。夏休みも去って行くことやし、今夏の思い出を不揮発性メモリーに焼き付けるため、最後の追い込みに皆さんご熱心。

わしが学生のそんな時、何をしてたやろう。確か夜中に目が覚めた時は、MTBに乗って知らない街・通りを目指してペダルを踏んでいたはず。愛の台詞を届ける相手はおらんかったけど、夜のとばりにその姿を変えた町並みは新鮮で、角を曲がる度に新しい道へ飛び込んで行くようやった。
薄暗い街灯に照らされた路面は滑らかでコーナーリングも昼間より速目。たまにズルっと滑っては自分の焦心に笑いながら、更にケイデンスを早めたわぁ。


疲れた時には照明が明々としたコンビニに寄ってアイス休憩。店の前で1人座りながらパクついとったら、夜中にウロつくっちゅう開放感とちょっとの罪悪感が心ん中でゴチャ混ぜになって、少し大人になった気がしてた。

今からすると、訳も分からんまま知らない世界を目指して走ってたって気がするなぁ。




な〜んてなことを考えつつ、カップルを横目で見ながらニヤけるジョガー1名、反射ベストを輝かせながら。昔と変わらぬ全開な怪しさを祝って一句。
 『 パトカーの 職質したげな 視線をば かわして駆ける 秋の夜長を 』


月曜と水曜に、約5kmの30分間弱。