シュイーンフェスタ・レポ


『 優勝しなさい。 』




嘘ちゃいますよ、ホンマにこんなん言われるんです、我が家。その他にも『 自走でパチョさんと(柴田ファームの)近くまで行ったことがあるんやったら、今日も自走にしたら? 』 ・ 『 500kmくらいやろし行けるんちゃうのん? 』
全て本気の台詞。亭主関白がこれほど辛いとは。




さて、本題はこのくらいにしてレースの話。
早めに召集場所に行って、最前列・第一コーナー側に場所をキープ。所謂ポールポジション。途中、分岐が4ヶ所もあって初心者・子供は易しく長いコースを選択できるってな親切設計なコースやけど、大半は短い厳しい方を選ぶやろう。シングルトラックに早めに突っ込んどかんと渋滞に巻き込まれるってんで、スタートと同時にダッシュ。3番手でシングルへ・・・って、後ろ、誰も来ぅへんの? みんな迂回コース? 確かにコブコブクネクネやけど、かなり距離が違うらしいで!


 スタート!


と考えてたのも1時間半くらいまで。根っこに石ころの道、おっそろしく体力を消耗しますのよ。激下りの選択コースは落ちるだけなんで楽やねんけど、最後の激登りの辛さ! 全て乗って登れたのは1周目だけで、後はひたすら押しに次ぐ押し。途中から右足の親指が痛くなってきて、死装束が似合うhikime2、腐敗する寸前。


 カメラの前だけ元気・・。


なんとか走り続けるわしやけど、ガタガタ路面に体力は缶ビールの中身の如く減る一方、疲労感は空き缶の如く増える一方。ピットで宴会・居眠りする方々を横目で睨み妬み呪いつつもレースは続く。この辛さ、王滝なんて目じゃない! フルサス欲しい!
もちろんシートにどっかり座っている時間は極短くて、登りではシート前方に腰を据えなバック転をかますわけで、ハムストリングスの有用なんか無理。めいいっぱい太腿の前を使うしか手立てが無くて、ススキの咲き(?)乱れるなか、ついと止まってしまったのよ。


せっかくなんで放尿しつつ、ふとホノボノ。僅かに秋の雲が漂う青空、そよ風に微かに身を震わせるススキの穂。こんな景色の中、自然に相手をしてもらって一人苦しんでるねんなー、って思ったら肩の力が抜けてもた。そしたら路面からの衝撃が少し減ったみたい。根っこは少し屈んでくれたし、ラインど真ん中に生えてた切り株は横にずれてくれた。激下りからシングルトラックに入ってくトコ、タイヤにえぐられた路面からは柔らかい土の香りがプンプン。ジャガイモとかサツマイモ、素手でがしがし掘り起こしたい気分。


 ススキが大量に。


ずっと1位やったこともあって、そっからは抜けヌケで走る。後ろから追われてるっちゅう緊張感ゼロ。それよりも、どんなアクションが飛んでくるか予想できへん木馬ピット前の方がずっと緊張する。




4時間経過時の出来事は昨日書いた通り。2位とは1分半差の3位以下はラップ、総合でも4位。オモロそうな知り合いの出会いもあったことやし、結果・内容ともに大満足な1日、終了。


 表彰式。


66.4kmのアベ16.0km/h






出会いと言えば、昔、ビンゴシリーズの耐久で競い合っていたA.マサユキさんと6〜7年ぶりの再開を果たしたのは嬉しかった。とりあえず近況報告・結婚報告をして、王滝のアドバイスなんか話したかな。ちっちゃかったお子さんも5年生になっていて、1人でコースを走ってくるってんやからビックリ。そりゃマサユキさんの白髪も増えるはず。24耐への参戦を勧められたけど、あれだけは勘弁して欲しいなぁ。


 わしの師匠、A.マサユキさんとのツーショット。






もいっちょネタ。今回のエンデューロにホイールチェアーが参戦! 登り坂ではおもっきし苦戦してはったけど、サポートの方が身体にヒモを縛り付けて、這い蹲って引っ張ってはった。凄まじいの一言。そういやシングルトラックはどうやって通ったんやろ? キャンバーの箇所はどうしたんやろ?



登りとか、手伝わなくてゴメン。狙ってない時は絶対背中を押すから。