富士見の旅

夏のイベント第二弾は『 XCフレーム、ザッツォール 』。XCフレームで行けない所は無い。理想の決め台詞は「 王滝もAコースもあんまし変わりませんやん。 」。ニヤニヤしながらこんな大法螺を吹くのが目的。
目的は微妙に屈折しながらも、意気揚々と乗り込んだ富士見パノラマリゾート。前回行ったのはもう3年も前。その時も2年ぶりやったし、しかも台風の中やったな。だからドライな富士見ってのは実に5年ぶり。流れ星に乗る時にゃぁ早くもニヤニヤ。



 乗り場



流れ星はがんがんと高度を増し、約10分で800m上昇。プロテクターのおかげで星内(?)はぬくぬくやったけど、天界はひゃっこいくらいの気温。まさしく天国。


 初めに見えるAコース。





空の青と木々の緑、流星号の白。これこそ「 富士見の三原色 」。そして美しすぎる背後の八ヶ岳。ニヤニヤを通り越して、ケラケラと笑うしか能の無いhikime2夫婦。こんな姿・顔を見られたら、きっと怪我人と一緒に富士見高原病院へ搬送されるところ。慌ててフルフェイスを被ってごまかした。でもゴーグルの奥の目尻は垂れまくりやな。にひひひ。






さて、肝心の走りなのやけども。
1本目のCコースはビビりまくり。Cとは言えやっぱしスピードは出るしウォッシュボードはどうしようもないし。ビビるとフロントに荷重をかけられず、余計に曲がりにくくなる悪循環。一方の嫁はんは、でかくて重いDHバイク・大嫌いな木の根っこに苦戦中。肩に力が入ってこわごわライディングやったわ。


 嫁はん@Cのしょっぱなの休憩場所


とは言うものの、7kmも下れば嫌でも身体が慣れてくる。狭くてフラットなハンドルバーにも体重を預けられるし、フロントフォークの動きも心配ご無用。初心者フルサスをあおってみたり(←こらっ)、コーナー手前のウォッシュボードを避けるべく蛇行しまくったり、小さなバンプで捻りを入れ着地でリアホイールを歪ませたりと、やりたい放題好き放題。
きっと2.3インチタイヤを履いたOCLVフレーム、富士見を下ったバイクボトルなんてのは貴重な存在。但し、「 下りの途中にお茶を飲む 」、そんな希望はチンガードに阻まれた。むぅ、微妙に詰めが甘かったか。







さてAコース。



第一走、勘違いフレーム+飲めないボトル付きのhikime2選手〜。内心はリアタイヤとフレームが擦らないかヒヤヒヤ仕様〜。



第二走、バイクのサイズが全然合ぅてないチビ嫁選手〜。体重が軽すぎてサスストロークが生かせない仕様〜。


まぁ、急な区間は速度超控え目。スピードは何をやってもフルサスに敵わんの。160mmXTRローターは効かへんしテールの暴れ方は半端じゃないし。んでも上のグネグネシングルトラック最高、中盤のシングルトラック最高。
しかも、夫婦そろって内嶋選手を追い抜くっちゅうハプニング付き。
  「 わし、リジッドで全日本チャンプを抜いたでー! 」
講習会中だったとか、コース横にバイクを止めてはったとか、そんな事実は極秘のゴクヒ。




そして、1本だけTECH-INに乗り換え単身下った最終日。リジッドの下りに慣れた身にとっては、
  『 DHバイクめっちゃ速い!! 』
直線は無条件に飛ばせる、石ころは無視できる、グリップ高い、滑っても直ぐ止まる。太いタイヤと圧倒的なストロークをこれほどまでにありがたく感じるとは。これもリジッドで下りまくっていたおかげ。僅かAを1本だけやったけど、記憶に焼きついた走りができたわぁ。
FOX TALASも140mmのストロークを誇るけど、エアとコイルの違いとか剛性の違いとか、そもそもバイクのジオメトリーの違いとか。もぅ違う乗り物、XCバイクとDHバイク。『 XCフレーム、ザッツノットォール 』。
調子に乗って上のドロップオフを飛んだらフロント着地してしまい、ごっつ怖い思いをしたっちゅう事実は極秘のゴクヒ・・・。


 凄いタイミングの写真やな…






初日はCCABAAの6本・2日目はCCACCCACの8本と堪能した二日間。
バイクに乗るシチュエーションは多々あれど、これほどまでに満足感を得られるステージは他にそうそう無いやろう。わしも嫁はんもかんなり楽しんだ。走りはもちろん三原色に魅せられたこの旅行、グアム行きを取りやめ此処へ来た甲斐があった。更に、秋場の北海道旅行の予定も長野行きへと変更されそうな勢い。
更に更に嫁はん、自分の体格と体重に合ったバイクを欲しがってる様子。とりあえず明日サマージャンボを買おう。そうしよう。
51.4km以上のアベ15.3km/h。




 ゴンドラを降りた所




 八ヶ岳の山並み