求む、目標

さっき、ほんまさっきのこと。今日の午後いっぱいをエア配管と格闘し、髪の毛と鼻くそを埃まみれにしてトボトボと帰宅する道のりのこと。生駒駅から駐輪場へと歩いていると、センセがロードでピャァーっと目の前を駆けていきはった。「 センセ! 」と声をかけたけど、音速より速かったせいか届かへんかったみたい。夜の街を颯爽と走り去る姿に見惚れた。


ただ、見惚れると同時にどことなくライバル心みたいなもんが奥底から湧いたんも事実。向こうは夜の練習をして自己研鑽に努めてるっちゅうのに、こちらはグウタラの極致。なんか、自転車に対する姿勢に負けたような気がした。同い年であり真面目かつアホなことも言える性格に非常に好感を抱いているような友人に対し、勝つ負けを考えるなんて訳分からへんやんか。でも、完璧に負けたような気がした。
MTB乗りやでーと自称していながら、目標が無ければ大して自転車に乗っていない自分。この事実がとんでもなく悔しい。と書いていながら、奥底から悔しいと感じていないかもしれへん自分が悔しい。なんやこの気持ちは。どうすりゃええんや。








2006年、それまで10数年間励んできた競技とおさらばした。しょうもないレベルやったけど、とりたてて取り得のないわしに、人に誉めてもらえるようなことがでけて嬉しかった。それらの結果に満足して、おさらば。


しかしやな、その結果をふまえた現在、目標が無いのだよ目標が。
これまでの目標は、20台前半は人より速く走ること、20台後半からはただ速く走ること。でももう、競うとかタイムを縮めるとか、その類のことがらには首を突っ込みたくない。
でもなんか頑張ることが欲しい。


いっぺん篠山のフルマラソンを走ったことがあった。こん時にはもちろん順位なんて意識外。ただひたすら完走を目指し自分のできることを頑張って、目標を達成した。ゴールした瞬間、満足感が身体いっぱいに広がった。
でもランニングでは、わしの好きな何かを制御する喜びは得られへんかった。速度が遅くてじれったいのも減点やって、興味は急速に薄れてったし。
あの時の「 ただ自分が満足している 」、そんな結果をMTBに乗って得たいのだ。


まとめると、MTB乗りたい。なんか頑張りたい。自分勝手に満足したい。こんなとこや。なんかええ目標は無いもんか。



消毒中じゃないと書けへん本音の内容やったな、今日のは。