結婚式記念日

自宅に戻りドアを開けると、どっかで聞いたことのある曲がFMから流れ出ていた。
「 なんやったかなー、凄い懐かしい曲やねんけどどこで聞いたんやろなー 」
と頭をひねり、首をひねり、腰をひねり、足首をひねったくらいで思い出した。結婚式のスライドショーでBGMに使ったヤツや。
で、むっちゃ偶然なのやけれども今日は結婚式記念日。嫁はんに「 あの曲が流れてたでー 」と言って『 あっ、今日ちゃうん 』と気付くまで二人とも忘れてた。




あの結婚式、緊張してなあかんはずの主役二人は妙に楽しんでたのやけれども、お色直しして再入場する時だけは辛かった。
ってのは、わしはMTBに乗って入場せなあかんと強制的になってたのやけれど、そんなことしたら注目されるやん。『 おぉ、なんだなんだ? 』ってみんな思うやん。
そんな中、ジャックナイフでホッピングしつつニヤリと笑顔で片手離し。離した片手で鼻毛の2、3本でも抜いてフッと吹ければあら不思議、鼻毛はわしの分身と化してそこらじゅうを転げまわる、、、ってな孫悟空ばりの芸を見せられたら拍手喝采を浴びることができたやろけど、唯一見せたんはスタンディングスティル・・・なんて地味なのん。
それでも恥ずかしながら注釈をつけとくと、ウィスキーロック一気飲みをこなした後にぴたりと静止するのは至難の業。それを易々とこなす、わしのさり気ないスキルもなかなか・・・。いや、やっぱし一気飲みの前やったかもしれん?
まぁ何れにせよ、花嫁の希望でこっぱずかしい所業をにこやかに執り行わざるを得ぇへんかった旦那。その時点で、今日における家庭内の権勢図を予想できていなかったわしは、まだまだ甘ちゃんやったのやなぁ。








なんや、ちゃんと覚えてるんやんか。