興味の対象

朝から千里にある有名な安売り卸問屋へ出かけてきた。目的はこの秋の服の新調その他、靴とかもろもろ。
わしの物は、目に止まった上着をササッと試着してお買い物カゴへ。朝一番に行ったおかげか売り場も人は少なく、通路を自由に闊歩することがでけた。


場所は変わって婦人服売り場・・・熱気が凄かった。陳列棚に群がり商品をいじくり、パッと散っていった後には何も残らない。バッタかイナゴの大群と勘違いしそう。ただバッタと違うのは、緑一色ではなくカラフルなこと。いろいろ着飾った人たちが更に着飾るための物に食指を伸ばす光景は、服装にあんまし興味を持たない自分らにとって畏怖してしまうような眺めやった。イナゴのど真ん中に放置されたような気分やった。
同じイナゴ人間でも育った環境やら、ふとしたことでこれほど興味の対象が変わるってのは実に不思議。例えばこの文章を読んでいるほとんどの方達が憧れるであろう「 oh滝4時間でクリアだぜ 」とか「 乗鞍は30分でOK 」とか「 Aコースのドロップオフでフロントフリップ 」なんて偉業も、彼女らにとっては『 それがどないした? 』。それよりもピシッと決めた格好で闊歩することがステータスであり自慢であり誇りなのやろか。わしとしては背中がピシッとしてればOKと思うのやけど。我が家のバッタも大群のノリにはとても付いて行けず、早々に集団から脱落。
そんな彼女らのフィールドに立ち入ってオッカナビックリ用事を済ませ、建物の外に出た開放感はもの凄い。雲を見上げ両手を広げ深呼吸して人心地付いた。買い物は疲れるな。