雲と競う

暑くてたまらんたまらんとボヤいているけれど、日陰に入るとそこそこ涼しい日やった。
ほんで、ひと月前に比べると、大正池の登りで日陰の量は大幅に増量中。夏が少しずつ旅立っていってるな。




そうはいっても登りでは汗がこぼれる。和束から滋賀への県境。


R307のセブンイレブンから北へ。道は一気に細くなり、周囲は木々に囲まれ、サイクリングにうってつけ。気温も快適・・・とまではいかんけど。






大鳥居を過ぎ大戸川沿いを下る最中、ふと視線を上に上げると、ついさっきまで晴れ渡っていた空に黒い雲達が発生してはった。右向いて左向いて正面を見直したら、目の前に怖いおじさんがぬっくと現れていたような気分。こりゃやばいんでないの?
立木観音の橋から、先日はとんでもなく増量したであろう瀬田川を眺めた後、猿丸神社の峠を目指す。涼しくも強烈な風が吹いてきはった。うむうむ。
頂上を超える自分を想像できる位置に達した頃には、恐れていた雨粒がポツポツ・・・ひゃあああ。


しかしながら坂を下り速度を増していると、周りは明るさを取り戻してきた。ころころと変化する雲達の姿。夕立の雲による気まぐれなら納得できるけど、時刻はまだ12時過ぎ。昨日の落雷も14時頃から発生してたし、なんか気候が以前と変わっている気がして仕方ないな。





R24の更に向こうにポッカリと浮かぶ雲。10秒間も見詰めていると、ぐいぐいと形が変化していくことがよく分かる。上昇志向満点で前向きなヤツと見た。






駐車場まであと少し。さてとゴールの方向に視線をうつすと、やっぱり目前は真っ暗。その周りは薄ぼんやりとしていて霧がかかっているかのようやった。つまり行先は確実に降ってはる。とんでもなく降ってはる。





・・・駐車場は霧の少し手前やった。酷暑の中で豪雨の心配をするってのも悔しい気がするけど、ずぶ濡れで車に乗り込むよりはずっとマシか。
ふっと横を向くと、猿丸神社付近で下を通過した入道雲が目に入った。離れて別れて初めて気付くその凄さ。何か人生の教訓を見つけられたかもしれんなっはっはっはっ。




駐車場に着くと、路面は乾いているもののボディーは濡れていた。危ういところやったなと安堵しつつ走りだした頃、とうとう豪雨と遭遇。そらぁもう、バケツどころか風呂桶とプールと琵琶湖を足して0.3で割ったものをひっくり返してザーザーかぶった気分やった。そのくせ、自宅に近づいた頃には晴れ渡っていて汗がザーザー。
ころころ変化する天気に翻弄されっぱなしで気疲れした1日やったのやわ。その代わりアベは上がったけど。