恐るべし水泳

嫁はんからの『 泳ぎに行きますわよ 』コールに屈し、帽子とゴーグルを借りて泳ぎに行ってみた。かなり緊張しつつ。


先日の物騒なテラスを逆方向から見たとこ。




まず使用料金を受付に払おうとすると『 ここ土禁 』。車椅子対応のスロープになってるんで段差が無く、すぐ横にあった下駄箱に目をやる余裕もありませんでした・・・すんません。
動揺を隠しつつ海パンに履き換え、タオルを持ってプールサイドに・・・通路の途中で急に降りだしたシャワーによりタオルびしょ濡れ。豪雨はライディング中だけで十分やってのに。


気落ちを隠せないまま水につかり、まずは頭の先までもぐって・・・10級合格!
そのまま水中で目を開け、9級合格!


一歩ずつ着実に前進しようとするわしに対し、嫁はんからは『 はょ泳ぎぃ 』の指示。基礎が重要ってことを分かっておらんようやな。




それではとゴーグルを締め直し、ザブンと潜って壁を力強く蹴っとばし、いざクロールを・・・腕と脚をどう動かせばええのかサッパリ不明。左手を掻こうとすれば右足がバタつく。左足を蹴りだそうすりゃ右手がコースロープに絡みつく。わしの神経は脳から何処に繋がっているのだか。
それもそのはず、プールに浸かるのもクロールで泳ぐのも高校でのお遊びプール授業以来。20年ぶりとは言わんがそれに近いところ。







苦闘すること約1時間。
初めて足を付かず25m泳げた時の喜びってのは、小学1年か2年の時に味わったそれと寸分たがわぬものやった。水泳、楽しいやん。


でも言うておくと、息継ぎの度に水を飲み、25mの壁が迫ってくるころには意識が朦朧としだすスポーツってのは、いくら健康に良かろうが精神的にはよろしくない。常に窒息の恐怖感と戦いつつの2時間は、肉体の鍛錬である以上に精神の鍛錬の場であった。恐るべし水泳。




肩の筋肉の痛みに耐えつつ眺めた秋雲。満足感はなかなかあった。