今年も行くで

バイクに乗り始めたころ、憧れたんはトライアルパイロットやった。もちろん目標の選手はJ.トマックでもG.ブーニョでもなくオット・ピと成田匠。夜な夜な自宅近くの公園で練習して、ステアケースも70cmくらいまでは登れるようになっとった。バニーホップで跳び付くんが出来へんで止めてもたけどな。

こないだの井出ライディングであったシチュエーションなんやけど、『ラインはタイヤ1本分、木の根っこ付き。左右は緩やかな崖になっとって落ちても怪我はせぇへんけど、慌てふためかずにススっと走り抜けられたら拍手喝さい』。尾根やからアップダウンも激しくて前後方向のトラクションも重要や。根っこ超えや急なコーナーリングでは前後のタイヤの接地部分を意識せなアカンな。スピードで誤魔化さないテクが必要な、そんな路面。目ん玉を三角形にして燃えたでぇ。

いっぺんだけウィスラーのトレールを走ったことがあるけど、そんなヨダレモンの場所だらけやった。くねっくねなコーナーリングを続けたかと思うと根っこ地獄に突入、いきなりラダーが現れたり巨大な岩盤を下らされたり。あいにく雨模様やって激岩盤下りは怖くて行けへんかったけど、現地のライダー達はススッと落ちていっとった。場所によっちゃぁ60度近い壁をやで。わしなんかXCバイクを支えながら這いつくばって下りたでぇ。うかつにブレーキを掛けると大ゴケするやろうけど、ギリギリなグリップ感をかなりなハイレベルで体得しとるんやろな。


そんなんもこんなんも、基本はやっぱりトライアルちゃうやろか。YANSもトライアルで世界の頂点に立った経験のある人やし、知り合いのトライアラーもリジッドバイクでやたらと下りが速い。ジュニアDHワールドチャンピオン末政もトライアル出身。スピードの速い遅いに関わらず、バイクを操れるっちゅう技術がいかに重要なんかが分かるわな。そんなわしは、やっぱりロードのスピードよりもバイクコントロール技術を体得するんが目標や。もちろん今年も世界の走り(?)を勉強させて貰いに行くつもりやで。
板取トライアル!




数日前に間違ってこのネタをアップしちまったい。直ぐに消したけど、既に読んだ人にはごめんやで。