ゲコゲコしたい

『ゲコ』って言っても下戸にあらず。
先ほど嫁はんの姉貴さんの家まで行ってたんやけど、駐車場に止めた車の中で蛙の鳴き声に耳を傾けとった。一瞬たりとも止むことのない輪唱を聞いていると、幼い頃の事とかいろいろと思い出したわ。わしは昔から暑いのが苦手で、夏の夜には汗疹に苦しみながら布団を転げ回り、少しでも冷たい所を永遠に捜し求めてゴ〜ロゴロしてた。そんな時にゲコゲコを聞いていると、いつの間にやら瞼が重たくなってきて、何となく幸せな気分で夢の中に突入しとったなぁ。


今の自宅は、夜になると物音一つしない住宅街の真っ只中。騒音に苦しむ都会から比べると贅沢すぎる話やとは思うけど、こんな昔を思い出させてくれる良い音が聞こえないんもまた事実。
わしらの子供の世代とかになると、こんな記憶を持った人は少なくなってくるんちゃうやろか。ちょと寂しい話やな。