ペンションKEYAKI

王滝でゴールした後、表彰式は16時からと聞いたんで、その日の宿に一報を入れといた。


  「 すんません、18時着と伝えてましたけど、19時はまわりそうです。 」


王滝村から安曇野に移動せなあかんので、それくらいはかかるやろうと思って。


  『 うちは夕食は6時半からですよ。 』


ん? それが分かってるから事前にこうして連絡してるんやけど・・。


  『 遅れそうでしたら、また連絡お願いします。がちゃっ。 』


な、なんだなんだ? 感じ悪いぞ?
とにかく表彰式をこなす。但し17時を回ってしまい120kmのは見るのを諦めたんで、嫁はんが敬愛する先輩の晴れ姿をカメラに収めることは出来へんかった。ゆっくりしたかったんやけどなー。と思いつつもカルディナを走らせ、一路、安曇野へ。


  「 今から行きますんで、やっぱり遅れます。 」
  『 あぁ分かりました。料理は冷めてしまいますけど。 』


はぁ。こっちの都合やから構わへんのやけど、もうちょっと違う言い方ができんもんかなぁ。
雨のR19を北上、塩尻ICから長野道に乗り、豊科ICで降りてチョチョイのチョイ。カーナビって知らん土地ではほんまに便利。


  「 今晩はー、お電話しましたhikime2です。 」
  『 あぁ、はい。そしたら夕食お願いします。 』


ってお前、荷物を持った客を部屋に案内もせぇへんのか。ムスッとした顔のまんまやし。


  「 荷物持ったままでですかね? 」


とやんわりいなしてその場はクリア。但しわし&嫁はんはムカムカ。ほんまに客商売してんの?


さて晩飯。さっきの事もあって、なんとなく良くない雰囲気の中テーブルに座る。
うむ、メシ大量。100km走った腹ペコ君も平らげるのに四苦八苦。


  『 ウチは残すの厳禁だからね。 』


確かにおいしい料理やったけど、なんか価値観を押し付けられてるようで、あまり気分がよろしくない。気分が負のループに入ってもうてるなぁ。


ああぁぁ、書くために思い出してて嫌になるわぁ、あの顔。愛想のカケラもありゃしない。寿司屋のガンコ親父じゃないんやなから。


もう最後にすんで。
チェックアウトの時、鍵を渡してしばし相手の反応待ち。


  『 はい、どうぞ。 』


普通は「ありがとう」系の台詞とちゃうのか? この場では・・。
結局オーナーのムッツリ顔以外を知ることなく出てきたわ。眉間のシワは2本やったかな。




会社から貰った旅行券で泊まっていたから「まぁエエか、タダやし」になったけど、こんなペンションも有るのかと勉強になった一泊の出来事。


今日の教訓 : ペンションを選ぶ時はネットでなく電話して雰囲気を確かめるべし。(JTBの旅行券やったんで仕方なく…)




気分を変えて終わりにしましょか。嫁はん&先輩のツーショット。女性XCライダーの中でもトップクラスの実力&超気さくな性格の才色兼備な女性。お会い出来て良かったわ。