バランス感

日曜に走ったコースにこんなセクションがある。
  「馬の背」系、道幅の細い部分。
細いっても幅20cmはあるしタイヤを通すのになんの支障も無いのやけど、そのすぐ横がちょっとした崖となると、若干ながらも肩に力が入ってしまう。乗れてない時やと視線と重心が安定せず、不思議と横へ引き寄せられてしまうんやなぁ。バランス感悪し、やで。


このバランス感、子供の時の方が絶対に優れている。子供は立つこと走ることを覚えながらも、まだ油断するとコケてしまうような不安定な状態。これを常に保とうとするために感覚が優れるからやとわしは思うねん。
この「不安定やけれども安定してる」っちゅう感覚を例えるならば、

・登り急斜面の鋭角ターンで、イン側へ倒れそうになりながらもククッとバイクが進む時の安定感。
・トライアルのセクション中、崩れそうやけれど一線は越えない感覚。
ボルダリングでホールドからホールドへ移動する際に感じる一瞬の浮遊感。

大人になると上記のような条件でなければ味わえない感覚を、子供は常に体感しているのではないやろうか。


話を「馬の背」に戻す。崖下へ引き寄せられるのと反対に、乗れてる時にはなんのためらいもなくど真ん中をかっ飛ぶことができる。落ちる心配をするのがアホらしいくらい。
で、乗れてる時がどんな時かというと、まぁ、その・・・




  「酔っぱげてる」時。




酔った状態の方がバランス感が良かったりするのは、童心に返っているからなのかもしれない。人間は無邪気な子供心を忘れてはいけないのかもしれない。そう考えると泥酔するのもリバースするのも、はたまた天一や京橋のオネーチャンに引き寄せられたりするのも、悪いことでは無いように思えてくる。
昨日は揺れる電車内で、自分のバランス感覚を試しつつそんなことを考えていた。今晩は久しぶりに呑もう。