幕が下りた

店をたたむことを「看板を下ろす」と表現するが、まさに言葉通り。
これまで頭上で光り輝いていたでっかいでっかい看板は、もう地に落ちていた。



住宅街の中にあり、駐車場には常に車が止まっており、店内は綺麗で文句なしだった近所のコンビニがまさかの閉店。
商品がほとんど並んでへんのに気付いたのは数日前。ガラガラの陳列棚ってのが見慣れてへんせいか妙に気色悪かった。


昨日、店前を通った時にはバイト2人がやたらとはしゃいどって、なんとなくムッとしたのが印象的。あのおねーちゃん達にとっては、当面、目の前の仕事が無くなって喜ばしいだけなんやろな。少々不便になった住民はどうでも良いけど、単に採算の合わなくなった店舗を無くす戦略だけであって欲しい。店長のおっちゃんおばちゃんが裏で泣いてるような事態は避けて欲しい。雇われバイトがクビになるくらいならエエのやけど。



春は生誕の季節でもあると共に、別れの季節でもある。桜のつぼみと入れ替わりに散っていってしまったコンビニ1店、深夜の缶ビールやアイスともお別れであることを思うと気が重い。