飛行機

手帳を見直してみると、もう一ヶ月半も飛行機に乗ってへんかった。
しょっちゅう乗っているから大空からの景色は見慣れているはずやけれど、何べん乗っても離陸した後は祈る気持ちになってまう。
   「 今日も着陸まで何事もありませんように。 」

航空機の整備ミスとかメーカーの設計不具合ってニュースはいつの間にか忘れ去られていくけれど、乗ってる当人にとっちゃぁ目の前の現実、足の下の地獄。


おまけに離陸した瞬間に、過去の事故現場の真上を通過。
   「 あの緩いコーナーを抜けた所でフッ飛ばされたんやなぁ。 」
とか、
   「 そうそう、あの土手を転がってったんやわ。 」
とか。
思い出したくも無い出来事やけど、目の当たりにしたら思い出さないわけにはいかへんし、思い出したら憂鬱になるし。地獄とはいかなくとも賽の河原に足を踏み入れるとこやった経験を思い出し、なんとなーく重い気分のまま、ただいまホテルで執筆中。
今からの徹夜仕事も憂鬱。あぁあぅ。