嗜んできた

嗜んできたと書くと『さては週末を目前にして耐えられへんようなったのか、どっかで呑んできたのですな』という雰囲気に満ち満ちてしまうのやけれども、実際はもっと高尚なもん。花より団子じゃなくて、団子より酒より、夜桜。










人の姿はおろか野良犬の一匹もありんこの一匹も見当たらへん、闇と静寂に包まれた夜桜。
無言で見とれ・・・る寸前で、背後にジャリッと砂利を踏む音。
目ん玉をまん丸くして振り返ったら、名物の鹿が一匹。セントバーナードが一匹ならば首から下げた樽をいただけたのやけれども、鹿ならば糞をもらえるのが関の山か。





































誰もいない場所って好き。