ささくれた

この春から全然知らないシステムを担当することになって、引継ぎを受けたのが数日前。
で、担当者名が書き換えられた直後の初仕事は、関係部署のお偉いさんからの怒鳴り声を拝聴することやった。


『 どんな引継ぎしとんねん! お前らんとこどないなっとんじゃー! 』


わし、まだ何にも手ぇつけてへんのですけど・・・。




電話に耳を付けてられへんで、微妙な隙間を保ったままの応対に四苦八苦。よー分からんまま「 はいはい 」と返事しといて受話器をガシャコンと乱暴に置いた。
詳しい人に「 なんかわし、怒られましてんけど 」って聞いたら、『 あの人はそういう人やねん 』。そういうもんか。




まともに相手をしてこっちがイラつくのもあほらしいんで早々に忘れようとしたけど、心のささくれを完全に取り除くことがでけへんわしはまだまだ子供か。
ヤツの方が子供やと思いたい。













帰りの快急でシートに落ちてた一粒のチョコ。その甘さがささくれの隙間に溶け込んで、少しだけ癒してくれた。うそ。