IDカード

今月初めて出社したら、フロアのドアに行く手を阻まれた。いつも開いてるのに誰やねん閉めたん。
ガチャッと開けようとしてその堅い手応えに思い出したのやけど、この月初からIDカードが無いと鍵が開かへんシステムに変更済みやったのやわ。
トホホとドアの前で立ち尽くし、数分待って現われた人に開けてもらうようお願いした。
 『 怪しい人はお断りやで 』
そう言わんと、そこをなんとか。


流石に月末にもなってカードを持ってへんのは自分だけらしく、周りからは『 カード要らんのかと思うたわ 』、『 あれっ? 何しに来たん? 』って再開を祝う種々の声。
偉い人にカードをもらいに行ったら『 どちらさんでしたっけ 』。
「 怪しい者です 」って言ったらニヤリとしてはった。


そんな紆余曲折の末ゲットしたIDカードを首に下げたら、丸の内のOLさんのような気分になれた。明日のお昼はポーチを片手にランチへ行こかしらん。むふふふん。