人体恐るべし

人体の不思議展 」、いっぺんは見とこと思うたもん。

これに行きゃ筋肉の部位や骨格をじっくり見られるやろし、人間の構造を観察するのも悪かない。あわよくばペダリングの研究に活かして、翌日からわしはクライミングの達人に変身やわははは。
んな邪念に引きずられるように、デートがてら梅田スカイビルを襲撃した。



が、残念ながら人体の不思議さはわしの頭脳の処理能力を大幅に超えとった。骨、筋肉、筋、内臓、神経、血管。その他よう分からん物が信じられんほど詰まっとって、身体の動かし方を想像するには程遠い複雑さ。理解するにはかなりハードな予習が必要と思い知らされたわ。人体、恐るべし。




とまぁ冗談はともかく、会場に入るまで気にもせぇへんかったのやけど、これって全て実物。ってこた、全て昔は生きてた人・・・。
よく見ると産毛があったり表情の残っている標本(!)があって、きっと遺族が見たら判別可能なレベル。「生前の意志に基づく献体によって…」と書いてはあるけど、この展示会って悪く言えば「晒し者」やんな。倫理的に問題は無いのか不安になりながら、背筋に冷たいものを感じつつ、拝見させていただきますの気持ちを持って観察を続けたのやわ。


幸いにもほとんど見掛けへんかったけど、標本を見て「グロイ」とかキャーキャー言ってるやつには見る資格無し。医学を志す、怪我病気に苦しむ人を助けたい、そんな人だけにじっくり見て欲しい展覧会やった。