頭、使え

今の仕事はシンプルなもの。多数ある部品の固定ボルトを外し、内部を点検した後ちょいと加工をして、また取り付ける。これを延々と繰り返し。
こう書くというと誰でもできそうな雰囲気プンプンやけど、ちょっとした工夫の有無で質が大いに変わるのや。
例えばボルトをどんな順でどんだけ抜いて、何処にどう置くのか。紛失しないこと、置きやすいこと、取りやすいこと。外す順番、取り付ける順番を決めておけば、途中で中断したとしても何処まで作業が進んでいるのか見失うことは無いし、トルクをかけ忘れることが無い。無駄にレンチを回すことも無い。これが作業ミスの撲滅につながるな。ついでに言うと、もし急に『 作業中止! 』の号令がかかっても最短時間で事後処置できるよう、頭の中で段取りをシミュレートしといたりとか。


単純作業というとつい思考が停止しがちやけれど、頭を使って改善できることはなんぼでもある。その積み重ねが時間と品質に大きな影響を与える。今日まで手伝ってくれていた先輩は、そんな作業がでける人。わしが客先と明日の調整をしている間に、何も言わんでも工具の員数確認を行いチェックシートを作成しておいてくれる、そんな人。おかげで仕事は超順調。


明日から違う人の応援が来る。今度はあんまし気の利かないタイプ。作業に時間がかかるのはしゃぁないとして、決してミスのないよう、しっかと初めに指導したい。