味覚の変化

今日の晩飯は来来亭をソロで。ママチャリをホワワと転がして、近くの黄色い店舗へ駆け込んだ。
リクエストはデフォルトの麺固め、背油多め、チャーシュー脂身。来来亭はどの店も同じように美味しいと思うけれど、近くの店のが今までで一番好きかも。今日も美味しくズルズルしてコロッケをぱりぱりかじってご飯をほいほい口へ放り込んだ。


最後に大量の背油を喉に流し込みつつ、「 これを美味しく感じられるのはあと何年くらいやろう? 」って思考がちらり。
歳を重ねるにつれ味覚が変化していくことに気付いたのは20代半ば頃やったか。とりあえず、好物のはずだったマクドハンバーガーが人間の食う物とは思えなくなった。人工っぽいお菓子から足が遠のいた。逆に煮物、渋みの混じった食材へと箸は移動。特にここ数年、カップラーメンの味と反比例して新鮮な野菜が極端に評価を増してきたと感じる。先週の飲み会はしゃぶしゃぶ食べ放題やったけど、過去の「 ゴマダレ持ってこーい! 野菜より肉! 凍ってても構わへん!」状態が、「 ネギはポン酢に限るでー 」な呟きに変わってたし。
そして言わずもがな、ビールがゆっくりとじんわりと、でも確実に美味くなってきた・・・。


ここから先、数年後には天一が苦手となり、背油はその量を減らし、チャーシューは脂身→赤身→白身へと姿を変えていくのやろか。じっくり考えていると、なんだか残念な気もする。いや、その分、他に美味いと感じるものが増えていくのかな。変化を楽しめれば幸せなのかな。


今のところ、まだコッテリ系は好物のうち。でも大人な食べ物も美味しく感じられるようになってきた。もしばらくこんな状態が続いて欲しいと思える、すっごいお徳用な気がする30代前半なのだ。