段階

だらだらと昼過ぎに走り出して、いつもの如く大正池方面へフロントホイールを向けた。
いつも自宅を出発してから大正池頂上に着くまでの時間を計っていて、自分の調子の目安にするのを恒例としている。出発地点が自宅やし、途中の信号やら風の向きやらで条件がガラリと変わるんで誰の参考にもならへんええ加減な値ではあるのやけど、それなりに再現性があってなかなか面白い。TT気分ではなく、さりげなく計測しておくってのがポイントかも。このところのベストは1時間と3分。


JR奈良線を越えてクライミング区間に入り本格的にペダリングを開始。筋力がアップしてきたからガシガシ踏むようにしていたら、初めの方はともかく後半には確実にタレてきてもうて、残りはだらだら。最後の急区間はダンシングで10km/h出るか出ないかのまま登頂した。
・・・1時間と2分。なぜ?




自分が感じるに、トレーニングによって速くなるのは段階的。ある時ぽっとスピードが上がるのやけれどそれ以外の時は全然変わらず、日々の好不調によって良かったり悪かったり。徐々に速くなるってことが無い。RPGでレベルが上がればいきなし強敵と戦えるようになるって感じか。もちろんトレーニングを行わなければ次の段階まで3光年を超える。
そして一旦その段階を登ってしまうと、「 なんで今までこのアベが出せなかったのやろう? 」と自分でも理解でけへんようになる。その状態が当たり前になるんで、次の段階に向けてまた、先の見えへんトレーニングを積むことになる。
タイムを計るのは、その段階の変異を知りたいがために行うことやと思う。日々の調子を理解してもベストを数秒更新しても、それがどないしてん、男やったら女やってもどどーんと行かんかい、と思うのだ。





偉そうに書く割にはトータルで遅かって、62.3kmのアベ23.7km/h。和束へ下る坂で友人Mりかわ君と遭遇し、ダベりながら走ってたってのが言い訳。何故か2人とも十数年前に買ったパールイズミのお揃いMTBジャージで、端から見たら同じチーム員みたいやった。